初夏から秋の終わりにかけて、マリーゴールドが庭を明るく彩ります。
この元気で魅力的な花は夏の庭園に最適です。
枯れたマリーゴールドを捨てる前に、その種を収穫してみましょう。
マリーゴールドは一年生植物で、一季節でその生命サイクルが終了します。
種を収穫すれば、来年、新しい種や苗を買う必要がありません。
マリーゴールドの種の収穫方法がわからなくても大丈夫。
驚くほど簡単にできるので安心してください。
この記事で、マリーゴールドの種の適切な収穫方法を学び、来年もその美しさを楽しむことができます。
マリーゴールドの種の取り方
マリーゴールドは、初夏から秋まで長い期間花を咲かせますが、気温が下がると枯れ始めます。
10月中旬頃、花が枯れかけたら、そのままにしておきましょう。
約2週間後、花が完全に枯れたら摘み取ります。
摘んだ花からは、優しく手でもみほぐすことで、たくさんの種を収穫できます。
マリーゴールドの種の収穫方法は非常に簡単です。
重要なのは、花が完全に枯れて茶色くなるまで待つことです。
マリーゴールドの種は、細長い形をしています。
野外で歩いているときに、靴や靴下にくっつく細長い虫とよく似ています。
このくっつき虫はアメリカセンダングサという植物で、マリーゴールドと同じキク科に属しています。
アメリカセンダングサの花は小さいですが、マリーゴールドの花に似ています。
一つのマリーゴールドの花からは、最低でも20～30個の種を収穫できます。
しかし、全ての種が発芽するわけではありません。
市販のマリーゴールドの種の発芽率は約70%程度です。
そのため、多めに収穫することがおすすめです。収穫後は、種を選別することが次のステップになります。
種の色を確認することから始めましょう。
種の選別方法
色を確認する
収穫した種を広げて観察すると、黒い部分の色の濃さに違いがあることが分かります。
発芽しない可能性のある中身が空の種も混じっています。
通常、中身が入っていて発芽率が高い種は黒い部分が濃い色をしています。
たくさんの種を一つ一つ確認するのは大変ですが、まずは色で大まかに選別し、黒い部分が薄い種は取り除くことが良いでしょう。
種の感触を確認する
色で選別したマリーゴールドの種をさらに確認するために、触感のチェックが重要です。
種の黒い部分をやさしく折ってみてください。
ただし、あまり強く力を加えすぎないように気をつけてくださいね。
中身が空の種は、軽い力でもつぶれやすいからです。
一方で、力を入れすぎると、良い種であっても壊れる可能性があるので、慎重に扱いましょう。
種の保存方法
マリーゴールドの種の保存方法については、湿気、光、温度の3つの要素に注意が必要です。
これらを適切に管理することで、来シーズンも美しいマリーゴールドの花を楽しむことができます。
綺麗な花を思い浮かべながら、種を丁寧に保存しましょう。
必要なものは、保存用の袋（封筒やポチ袋など）、光を遮断できる密閉容器（ビンや缶など）、そして乾燥剤です。
これらは日用品店やスーパーマーケットで簡単に手に入ります。
種を保存する前には、新聞紙の上で1日間乾燥させてください。
種は軽いので、屋外や風通しの良い場所では飛ばされる危険があります。
乾燥したら、封筒やポチ袋に入れてセロテープでしっかりと密封してください。
マリーゴールドの種を保存する際、光からの保護が必要です。
光が当たると種の活力が弱まる恐れがあるため、光を遮断できるビンや缶に種を入れて密封することが最適です。
種を封筒やポチ袋に入れたら、乾燥剤と一緒に容器に入れましょう。
また、適切な温度管理も重要です。
種を保存するのに最適な場所は冷蔵庫や床下収納のような涼しい場所です。
特に冷蔵庫で保存する場合は、野菜室を避けてください。
野菜から出るエチレンガスが種を弱める可能性があるからです。
これらの対策を講じることで、種を健康な状態に保ち、次の植え付けシーズンに備えることができます。
種の植え方
マリーゴールドの種の植え方は非常に簡単で効果的です。
キク科に属するマリーゴールドは生命力が強いことで知られています。
種蒔きに適した時期は3月から5月です。
晴れた温かい日の午前中に、土の上に種を均等にまくだけで、多くが発芽し花を咲かせます。
しかし、丁寧に種を選んで植えることで、より美しい花を楽しむことができます。
まとめ
育苗ケースや直接土に植えるなど、様々な方法がありますが、共通のポイントは「種に光を当てないこと」です。
マリーゴールドの種は発芽時に暗い環境を好むため、植えた後は土で軽く覆い、暗闇を作り出します。
種の白い部分を上にして土に挿す方法も発芽率を高めます。
植える前に種を一晩水に浸すと、発芽率がさらに向上します。
種の保存期間は約2年とされていますが、保存状態によって発芽率が変わるため、早めに植えるのが望ましいです。
これらの方法で植えると、種は約1週間で発芽し始めます。
是非種を収穫して、翌年もマリーゴールドを楽しんでみて下さいね。
