種蒔き前の重要な準備
ラベンダーを種から育てる際、まず重要なのが種を冷蔵庫で2週間以上寝かせることです。
これは、ラベンダーの種が発芽するためには冬の寒さを経験する必要があるためです。
冷蔵庫での冷却は、種に冬の環境を模倣させます。
種蒔きを始める前に、この点を念頭に置いてください。
自家採取したラベンダーの種の取り方
既に育てているラベンダーから種を採取する場合、以下の手順を踏むことが重要です。
- 花を直射日光の当たらない、風通しの良い場所で10日間乾燥させます。
- 完全に乾燥したことを確認したら、花を摘み取ります。
- 白い紙の上で花を優しくもみほぐし、種を取り出します。
- 茶色や黒の小さな粒が種です。扱いには慎重になりましょう。
種蒔きの際の注意点
特別な技術は必要ありませんが、ラベンダーの種蒔きには以下のポイントがあります。
種蒔き用の土
ピートモスやバーミキュライト、専用の種蒔き土を使用します。
肥料が入っていないものが望ましいです。
発芽促進剤
ジベレリン溶液などを使用することもできますが、必須ではありません。
リサイクル素材の利用
卵のプラスチックケースを再利用してセルトレーを作成することができます。
卵の凹み部分に穴を開けるだけで、簡単に種蒔き用のトレーができます。
本葉が2~3枚になるまでのラベンダーの種には、この卵ケースが十分です。
発芽から開花への道のり
春に種蒔きを行ったラベンダーは、夏の高温に苦しむことがあります。
そのため、夏期間は風通しの良い、涼しい半日陰での管理を心掛けましょう。
ラベンダーが開花するまでには2~3年かかることが一般的です。
もし1年目に花が咲いた場合でも、それらは摘み取り、苗が力を蓄えて成長するのを助けましょう。
挿し木による増殖も可能ですが、種から育てたラベンダーが見事に開花する瞬間は、特別な喜びをもたらします。
一面に広がるラベンダーの花壇を目指している方にも、この育成方法をお勧めします。
ラベンダーの芳香があなたの日常を豊かに彩ることを願っています。