鉢植えで楽しむダリアの育て方
適切な鉢の選び方と植え付けのポイント
ダリアの種類によっては、特に根の広がりが大きいため、中輪から大輪のダリアには10号サイズの鉢がおすすめです。
小輪から中輪の品種でも、根のはりを考慮して大きめの鉢を選びましょう。
一つの鉢には一つの株を植えるようにします。
植え付けの手順は以下の通りです。
- 良い排水性を確保するために、鉢底に約2cmの軽石を敷き詰めます。
- 鉢の2/3の高さ、つまり上部から5~10cmまで土を入れます。
- 株が鉢の中心にくるように置き、さらに上から5~10cmの土をかぶせます。
- 土には適量の浸透性殺虫剤と緩効性の化成肥料を施します。
- 鉢の側面に沿って、4本程度の支柱を立てるのが理想です。
- たっぷりと水をやります。
植え付けの際の注意点は以下の通りです。
ダリアは日当たりが良く、水はけの良い場所を好むため、そのような場所を選びましょう。
ただし、夏の強い直射日光には弱いので、遮光ネットで日差しを和らげるか、真夏は日陰に移動させることが望ましいです。
ダリアは背が高く、枝が豊かに伸びるため、植え付け時には必ず支柱を設置します。
これを怠ると植物が倒れやすくなり、最悪の場合は茎が折れることもあります。
発芽前に短い棒を使ってマーキングしておくと、後から支柱を立てやすくなります。
ダリアの球根の手入れ
水やりから冬越しまでの詳しいガイド
ダリアの球根は水分を多く含むため、植えた直後の水やりはほどほどにしましょう。
特に発芽する前の過剰な水やりは、株が腐る原因となることがあります。
発芽した後も、土が乾いたときだけ水をあげるのが良いでしょう。
ダリアの球根を掘り上げる際は、次のシーズンにも美しい花を咲かせるために、いくつかのステップを踏むことが大切です。
秋が深まった時期、特に土が凍る前や湿気が多いときは、球根が腐るリスクがあるため、早めに掘り上げることをお勧めします。
この作業は特に寒冷地で重要です。
掘り上げる際には、発芽点を傷つけないよう注意しながら、球根を掘り起こし、軽く水洗いした後、1週間ほど日陰で乾かします。
鉢植えのダリアは掘り上げる必要がありませんが、支柱を取り外し、茎を地面近くで切ります。
球根を掘り出す際には、周囲の土を手で掘り、株の周りをスコップで掘りながら、細い根を切断します。
茎を支えつつ、球根の下を支えながら慎重に持ち上げてください。
クラウンと球根の接合部は特に折れやすいので、注意深く作業しましょう。
冬越しのためのダリア球根の保存方法には、いくつかのポイントがあります。
掘り上げた球根をやさしく水洗いし、日陰で乾燥させた後、湿らせたもみ殻やピートモスなどを使い、段ボール箱に入れて保存します。
箱には通気性を良くするための穴を開け、過湿による腐敗を防ぎます。
保管場所は温度が5度以下にならない場所が適しています。
鉢植えの場合は、茎を切った後、室内に移して保管します。
まとめ
ダリアの球根を冬越しする際には、いくつかのポイントに注意しておくことが大切です。
まず、球根の状態を定期的にチェックし、乾燥が進んでいる場合は、バーミキュライトに少量の土を混ぜるなどして湿度を適度に保つようにしましょう。
もしカビが生えている場合は、それを拭き取り、湿度の調整を行ってください。
また、冬期間中に球根がしおれたり、しわが寄ったりすることがありますが、これは特に心配する必要はありません。
球根は土の中で水分を吸収し、春になって植え替える際には元の状態に回復します。
ダリアは地植えでも鉢植えでも育てることができるため、庭や室内、食卓を色鮮やかに飾るのに最適です。
適切な冬越しの方法を実践することで、同じ球根を使って何度もダリアの美しさを楽しむことが可能です。
ぜひ、この魅力的な花を楽しんでみてください。