ラベンダーの挿し木は発根まで1ヶ月!管理のコツは?

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ラベンダーの増やし方の中でも特におすすめなのは挿し木です。

これは多くのプロも使用する、効率的で速やかな株の増やし方です。

挿し木が選ばれる理由は、ラベンダーが多年草ではなく、実は木本性の植物であるためです。

ラベンダーの根元は木質化し、木のような外見をしています。

そのため、株分けを行うと割れやすく、病気や腐敗のリスクが高まります。

一方で、種からの場合、開花までに約3年かかることが多いです。

挿し木の利点は、親株と同じ特性を持つ新しい株を早く得られることです。

植え付け後の翌年には小さくとも花を咲かせる可能性があります。

また、挿し木は親株と全く同じ遺伝情報を持つクローンのため、お気に入りの株をそのまま増やすことが可能です。

 

ラベンダーの挿し木成功の鍵は3つ

  1. 元気な親株の選択:茎が太く緑濃い健康な株を選びます。
  2. 適切な時期の選択:一般的に梅雨が挿し木に最適とされますが、ラベンダーはこの時期に花を咲かせているため、根を生やす意欲が低いです。適切な時期の選択は重要です。
  3. 挿し穂の質:挿し木に使う枝は、花が豊富につくような元気な枝を選びます。

これらのポイントを意識して、ラベンダーの挿し木に挑戦してみましょう。

花壇を彩る美しいラベンダーの株をたくさん育てることができるはずです。

 

管理のポイントと最適な時期

挿し木での丁寧な管理

ラベンダーの挿し木では、根が生えるまでが重要な段階です。

適切な水やりと保管場所の選定が肝心です。

ただやみくもに水をあげるのではなく、時期や環境に合わせた管理が必要です。

これに関しては後ほど詳しく説明します。

 

ラベンダーの挿し木に適した時期

以前も触れた通り、ラベンダーの挿し木には梅雨時は不向きです。

最適な時期は、花が咲く前の春(4~6月)と花が終わった秋(9~10月)の年2回です。

特に5月から6月がおすすめです。

この時期は発根に適した温度(約20℃)で、昼夜の温度差が少なく、挿し木に適した環境となります。

 

挿し木の際の注意点

年によって気温の変動があるため、挿し木を行う前には気温を確認しましょう。

穂先につぼみが出ている場合、挿し木を控えることが重要です。

 

挿し木前の準備

挿し木の成功には適切な準備が必要です。

​​園芸用の鋭いはさみ

  • 水を入れた容器(切った枝を浸すために)
  • 新しい植木鉢(大きすぎず管理しやすいサイズのもの)
  • 挿し木用の土(バーミキュライトや挿し木専用の土)
  • 鉢底ネットや鉢底石(鉢の穴より一回り大きいもの)
  • 発根促進剤(なくても大丈夫ですが、あれば発根率が向上します)

挿し木に成功すれば、ラベンダーを効果的に増やすことができます。

このガイドを参考に、ラベンダーの挿し木に挑戦してみましょう。

 

挿し穂の適切な作り方

ラベンダーの挿し木には適切に作られた挿し穂が必要です。

挿し穂とは、挿し木のために切り取った枝のことで、ただ単に枝を切るだけではなく、発根の効率を高めるための特定の部位を選ぶことが重要です。

 

挿し穂の採取方法

挿し穂を採取する際は、親株を弱らせないように配慮が必要です。

新芽の位置がカギとなります。

ラベンダーの新芽は葉の根元から出るため、これを残しておくことで親株のダメージを避けることができます。

  1. 挿し穂の切り取り:花穂の先端から7~10cmの新芽の少し上部分を切り取ります。細く不安定な場合は5~6cm上部分を選びます。若くて生長が活発な部分が理想です。
  2. 葉の取り扱い:切り取った枝の下部にある葉を、3~4cm程度取り除きます。この部分は土中に挿されるため、葉が残っていると腐敗などの原因になります。
  3. 切り口の形状:切り口を斜めにすることで、水の吸収面積を広げ、発根率を高めます。斜めカットははさみやカッターナイフを使うと容易にできます。

これらの手順に従って挿し穂を作り、ラベンダーの挿し木を成功させましょう。

適切に挿し穂を作ることで、ラベンダーの増殖がスムーズに行え、庭や花壇を美しく彩ることができるでしょう。

 

ラベンダー挿し木

 

ラベンダーの挿し木方法手順と管理のコツ

 挿し木に必要な道具と挿し穂が準備できたら、実際に挿し木を行います。

ここでは、発根促進剤を使った方法を紹介します。

発根促進剤の準備

発根促進剤(例えばメネデールやルートン)を説明書に従って薄め、それをコップやボウルに入れます。切った挿し穂を3~4cm浸し、葉が水に触れないよう注意します。

吸水が不十分な場合は、一晩浸すことがポイントです。

 

挿し木用の土の準備

新しい鉢に鉢底ネットや鉢底石を敷き、挿し木専用の土や無菌のバーミキュライトを入れます。

肥料成分が含まれていない無菌の土を使用することが重要です。

肥料が含まれていると、微生物や雑菌が挿し木の切り口から侵入しやすくなるためです。

 

挿し穂の植え付け

挿し穂は、土にたっぷり水を吸収させた後に植え付けます。

割りばしや指で土に穴を開け、挿し穂を深めに挿します。

挿し木の後には、通常の水やりよりも多めに水を与え、土と挿し穂が密着するようにします。

これらの手順を守ることで、ラベンダーの挿し木が成功しやすくなります。

挿し木後は、特に乾燥に注意しながら、適切に管理しましょう。

正しく行えば、ラベンダーの新しい株を効率的に増やすことができます。

 

発根期間中の水やり

ラベンダーの挿し木での発根期間はおよそ1か月です。

この間、根がないため、茎と葉からのみ水分を吸収することになります。

土が乾燥しないように注意し、霧吹きを使って葉にも直接水分を与えることが大切です。

ただし、土が常に湿っている状態は避け、適切な湿度を保つために日々観察し、水やりの感覚を身につけることが重要です。

 

挿し穂の保管場所

挿し穂は直射日光を避け、風通しの良い半日陰の場所で管理します。

明るい窓辺や軒下、ベランダの塀のそば、カーポート下などが適しています。

 

発根の確認方法

発根したかどうかは、鉢をそっと裏返して確認できます。

鉢の穴から白い根が見えたら、発根の成功のサインです。

また、新芽が力強く成長していれば、株が大きくなり始めた証拠です。

挿し穂に軽く引っ張り、抵抗感を感じれば、根がしっかりしている証拠です。

 

初期の手入れ

発根後も水やりは欠かさずに行い、乾燥させないよう注意しましょう。

虫などにも警戒して、定期的に植物の様子をチェックします。

小さな挿し穂が大きく成長し、美しい花を咲かせる日を想像しながら、丁寧な手入れを続けてください。

 

まとめ

挿し木で作られた小さな苗が、やがて大きくなり、美しい花を咲かせる姿を想像しながら、継続的かつ丁寧な手入れを行いましょう。

挿し穂が健康に成長することで、ガーデンや花壇が一層魅力的になります。

発根後のケアを丁寧に行うことで、ラベンダーの美しい花の開花を楽しむことができるでしょう。

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