カランコエを剪定した後の枝の先端や、偶然に落ちた葉を見て、これらを捨てるのはもったいないと思ったことはありませんか?
この記事では、そういったカランコエの部分を利用して、効率的に増やす方法を「土植え」「水栽培」「風通しの良い場所で」という3つの方法で紹介します。
成功率が高いので、ぜひ試してみてください。
剪定をしながら増やす方法
カランコエの健康を保つために剪定は、新しい苗を得る絶好の機会でもあります。
最適な時期は春か秋です。
切り戻した後の水やりや日光の当て方には、いつもと異なる点があります。
鉢植えのカランコエの剪定方法は、土の表面から約10cm残して切り取ります。
約1ヶ月で植物は再び茂り始めるので、心配はいりません。
多肉植物としてのカランコエの剪定方法は、伸びすぎたり形が崩れたりした部分を整えるように切ります。
特に厳しいルールはなく、見た目が整っていればOKです。
切り取り中に葉が落ちたら、それらを拾っておきましょう。
これらの葉は「葉挿し」に使用できます。
カランコエを増やすのに最適な時期
春は、植物が大きくなろうとする力が活発になる期待が高い時期であり、カランコエの増殖にも最適です。
できるだけこの時期に挑戦することをお勧めします。
秋は、温度と湿度が安定しており、増殖に適しています。
避けるべき時期は、夏と冬です。
夏は高温多湿でカランコエが弱ってしまう可能性があります。
冬は寒さに弱いカランコエが休眠するため、増殖には不向きです。
カランコエの増やし方
以下の3つの主な方法があります。
- 茎挿し:茎の一部を使って新しい植物を育てる方法です。鉢植えや多肉植物の繁殖に特に適しています。
- 葉挿し:葉を使って新しい植物を育てる方法です。多肉植物に最適ですが、鉢植えのカランコエにも適用できます。
- 株分け:根を分けて、複数の植物にする方法です。成長が進んだ多肉植物や、寄せ植えにされた鉢植えに適しています。
土の選択には、多肉植物用の土が推奨されます。
自分で土を準備する場合は、以下のような配合がおすすめです。
- 小粒赤玉土5:園芸用培養土3:鹿沼土2
- 小粒赤玉土5:腐葉土2:ピートモス3
- 小粒赤玉土5:ピートモス2:川砂利3
カランコエの茎挿しについて
カランコエは一般に草花に分類され、挿し芽によって繁殖されます。
挿し芽にはいくつかの方法があり、それぞれに共通して準備が必要です。
切り口を2~3日間乾燥させて腐敗を防ぎ、大きな葉を取り除くことで、新たに形成される根が必要な養分をより効率的に吸収できるようになります。
「土」を使った繁殖法
- 特徴:情報が豊富で、成功率が高いです。
- 欠点:根の根張りを直接目で見ることができないため、不安を感じることがあります。
- 準備するもの:割りばし、3号鉢、新しい土など。
- 方法:新しい鉢に湿らせた土を入れ、割りばしで穴を開け、そこに挿し木を植えます。
株分けの手順
- 鉢を優しく揉むか、軽くたたいて植物を取り出します。
- 古い土を振り払いつつ、植物を個々に分けていきます。この時、ハサミや刃物を使うと植物が傷つき、弱くなってしまう原因になることがあるため、可能な限り手で分けるようにします。
- 根が長すぎる場合は、根をハサミで適度に切り詰めます。
- 新しい土を用意し、分けた苗をそれぞれ新しい鉢に植えます。
まとめ
カランコエは比較的丈夫で、育てやすい植物ですので、繁殖も難しくありません。
初心者の方でも気軽に挑戦してみることができます。
繁殖の成功率を高めたい場合は、春の時期に作業を行うことをお勧めします。
植物には寿命がありますが、株分けによって新しい苗を育てることで、愛着のあるカランコエをより長く楽しむことができます。