清涼感あふれる美しいポトスは、その栽培のしやすさでインテリアとしても大変人気があります。
面倒な手入れを必要とせず、植物のお世話が苦手な方や多忙な方にもぴったりです。
ポトスをより良く育てる上で重要なのは、「植え替え」を適切なタイミングで行うことです。
本稿では、ポトスの魅力を存分に引き出す植え替えの注意点やコツについてご紹介します。
ポトスの概要
科目:サトイモ科
・属名:エピプレムヌム
・学名:Epipremnum aureum
・別称:ゴールデンポトス
・原産地:ソロモン諸島から東南アジアにかけての熱帯
・亜熱帯地帯
耐久性と育てやすさから、ポトスは室内だけでなく庭園にもよく使われる観葉植物です。
少ない光でもしっかりと大きくなるので、年間を通じて室内での栽培が可能です。
その魅力的な見た目は、お部屋のアクセントや癒しの要素としても大活躍。
さらに、切った枝を水に挿すだけで簡単に根が生えるほどの強い生命力を持っており、ガーデニング初心者の方や、植物の栽培に苦手意識のある方でも気軽に挑戦することができます。
土の選び方について
植える際には、適切な土を選ぶことが大切です。
ガーデニングにおける土の選び方では、赤玉土や腐葉土などがよく使われます。
特にポトスを育てる際には、園芸店などで入手できる観葉植物専用の土を使用することをおすすめします。
これらの土は観葉植物が大きくなるのに必要な成分を含んでおり、ポトスの栽培を始める方には特に適しています。
慣れてきたら、基本の観葉植物用の土に赤玉土を加えて水はけを良くするなど、土の配合を自分で調整してみるのも良いでしょう。
例えば「赤玉土6:腐葉土4」といった比率で配合した土を使って、自分の育てるポトスに合わせた土を作ることができます。
ポトスの種類や置く場所によって、最適な土の配合を見つけることはガーデニングの面白さの一つです。
ポトスの植え替えについて
さて、実際に植え替えを行う際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
植え替えに適した時期 ポトスの植え替えは、2~3年に一度が理想的です。
水の吸収が悪くなったり、鉢底から根が出ているなどのサインが見られたら、植え替えの時期が来ていると考えましょう。
植え替えに最適なのは、一般的に5月から7月です。
この時期に植え替えを行うことで、大きくなりやすい時期の始まりとともにポトスが新しい環境に順応しやすくなり、植え替えによるストレスを軽減できます。
反対に、大きくなりやすい時期が終わる寒い時期に植え替えをすると、植物がダメージから回復しにくくなり、枯れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
植え替えに必要なもの
・より大きな鉢
・消毒済みの刃物
・新しい土
植え替えの手順
- ポトスを現在使っている鉢から丁寧に取り出しましょう。
- 根についている古い土をやさしくほぐしながら除去します。
- 傷んでいる根は、清潔なはさみでカットします。
- 新しい鉢に土を約半分入れて準備します。
- ポトスを新しい鉢の中央に置き、上から優しく土を足します。(鉢の縁から約4cmの高さが理想的です)
植え替えの際の注意点
- 植え替える前に、ポトスが植えられている土をしっかりと乾かしておきましょう。これにより、植え替え作業がスムーズになり、植え替え後の水分吸収も良くなります。
- 黒ずんでいるい根は、傷んでいる可能性が高いので取り除くことが大切です。植え替えの際には、他の根を傷付けないようによくチェックし、必要に応じて古い土を取り除いてください。
- ポトスを鉢から取り出すときは、根元を軽く掘り起こしながら慎重に行いましょう。無理に引っ張ると、植物を傷つけてしまう恐れがありますから、全体をゆっくりと持ち上げるようにしてください。
- ポトスを増やしたい場合は、植え替えと同時に分けつを行うと効果的です。これにより、手間を省きつつ、ポトスにかかるストレスも軽減できます。
ポトスの植え替え後のお手入れについて
ポトスは強い日差しに敏感なので、植え替え後の1~2週間は直射日光を避けましょう。
この時期には、植え替えによるストレスからポトスが特にデリケートになっています。
葉に霧を吹きかけることで、植物が過乾燥するのを防ぎ、丈夫な状態を維持するのに役立ちます。
また、植え替え直後は、根がしっかりとするように、水やりを十分に行ってください。
まとめ
ポトスはその頑丈さと扱いやすさから、ガーデニング初心者にもおすすめの観葉植物です。
植え替え作業自体はさほど複雑ではありませんが、適切なお手入れを心がけることで、ポトスを長く美しく保つことができます。
植え替えを行う際には、これらのポイントを思い出して、ポトスの栽培を存分に楽しんでください。